チョウチンイモモドキ 提灯芋擬 : 双子葉綱イモモドキ目
島内の密林に広く分布する食虫植物の一種。
本来、花となる部位が食虫器官となっており、その内部と開口部に無数の腺毛が生えている。
食虫器官内部の腺毛の先端からは昆虫をおびき寄せる蜜が分泌され、これに惹かれて獲物が侵入し腺毛に触れると反射的に開口部が閉じて獲物を閉じこめるのである。
閉じこめられた獲物は、その内部から徐々にしみ出て来る消化液によって消化吸収されてしまう。
本種の根はイモに似た塊根となっており、ここから複数の芽が発生し増えてゆく栄養体生殖であり、花は咲かず、種子は作らないようである。
また、本種は最大1メートル半程度までに成長するため、大きく育ったこの植物には昆虫以外にも小型のカエルやトカゲなどの小動物が餌食とされるケースが確認されている。
サイズ 10M(530×334mm) |
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