カラスウオ 鴉魚 : 硬骨魚綱スズキ目カラスウオ亜目
パヤパヤ島近海域に棲息するトビウオに似た外見の回遊魚。
この魚はその発達した胸ビレを使い、海面から飛び出しトビウオの様に空中を飛翔するのだが、特筆すべきはその飛翔行動の目的である。
本種は海面上にいる海鳥を捕食対象にし、海中から海鳥を集団で襲う為に進化した恐るべき魚類なのである。
その生態は、通常10匹前後での群で海面近くを回遊するイワシの群等の下に潜み、それを狙って近づいて来る海鳥を見つけるや否や勢いよく海上に飛び出し、鋭く発達したクチバシを使った群での連続攻撃を仕掛けて海中に落下した鳥を集団で貪り食うと云った、魚類にはあまり考えられない様なものなのである。
何故、本種がこういった生態系を形成したのかは現在のところ一切不明なのだが、このような習性を利用し、凧を用いたフライフィッシングの要領での釣魚法でこの魚は面白いように捕獲することが可能であり、その白身の肉はなかなかの美味であるのである。
サイズ 8M(273×455mm) |
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