河童(Kappa):爬虫綱無鱗目
この河童の標本は滋賀県琵琶湖のとある神社にて入手したものである。
戦前にこの神社に持ち込まれたものらしく、当時の神主が保管していたらしいのだが、この河童の出自などについての記録等は全て失われてしまっている。
また、当時からこれを所謂「御神体」として扱ったりはしていないようである。
外見からして関東甲信越で発見されている河童の個体とは体色、頭部や背部の構造等、多くの異なる点が認められ、この個体が先のそれとは違う「科」に属するもの(例えばヒキガエルとアマガエルは同じ両棲綱無尾目に属するが、ヒキガエル科とアマガエル科のそれぞれ別の科に分類される)と考えられる。
また、この個体の背部の色や形状から「河童がキュウリを好物とする」と言われる伝承は、単に「河童はキュウリに似ている」というものが間違えて定着したものと仮定することが出来るが、事実は果たして・・・?
採集年 2004年
サイズ B3 (515×364mm)
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