正体不明(Unknown):分類不可能
米国はアリゾナの荒野にて発見した未知の生物の死骸。
当初、私はこの死骸をイカのミイラであると考え「何故にアメリカの荒野にイカが?」と首を傾げたものだった。
しかしこの個体、一見するとイカの様に見えるのだが、明らかにイカとは異なる全く別の生物である。
いや、イカどころか我々の知るあらゆる生物とも異なる全く未知の生物なのである。
この個体は頭部、脊椎部、胸部(と言えるのであれば)に骨格が認められ、この点からしてもイカを含む頭足類とは構造上、全く異なっている。
前肢らしき物は、それぞれ基底部より2本の触手状の腕に分かれており、対して後肢にあたる触手状の器官は胸部より直接生えている。
これらの触手には内部骨格は無く、骨盤にあたる骨も存在しないようである。
頭部には眼及び口とおぼしき器官はあるが、鼻並びに耳は確認出来ない。
全身は皮膚状の外皮に覆われ、ウロコや羽毛、体毛の類は一切生えていない。
見れば見るほど不可思議な構造の生物であり、類似する生物の存在は21世紀の現在に於いても発見されていない全くの新種と言ってしまっても過言ではないであろう。
この生物の死骸は、砂漠に棲息する未発見の新種生物なのだろうか?
唯一気になる点として、この発見地点は俗に「エリア51」とよばれる米軍の施設と同じ砂漠地帯の荒野であった事である。
何らかの理由によって捕獲された宇宙人が、この秘密基地より逃走し、このように哀れな成れの果てとなってしまった、と言った可能性とて誰にも否定出来ないのである。
採集年 2004年
サイズ M8 (455×273mm)
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