恐竜
Dinosaur
 
恐竜
 
恐竜 恐竜
 
 恐竜(Dinosaur):爬虫綱主竜上目鳥盤目

 中央アフリカコンゴ共和国のリクアラ湿地周辺域に棲息すると噂される謎の水棲生物「モケレ・ムベムベ」。
 一説にはこの生物、ジュラ紀に棲息した恐竜「アパトサウルス」の現代における生き残りとされているが、今回、私が現地にて発見した個体はむしろ「イグアノドン」に近い鳥盤目の草食恐竜の様である。
 通常爬虫類(トカゲ、ワニ、カメ)は胴体に対して脚部が側向きに位置するのだが、本個体はその脚部が胴体に対し垂直に付いており、これは恐竜の特徴とされるものである。
 この脚部の構造上の違いによって爬虫類は這う様にしか歩行できないのだが、それに対して恐竜の類は直立歩行が可能となる。
 このことは陸上における行動範囲や活動領域の拡大に大きく影響し、遙かなる太古の世界に恐竜の大繁栄をもたらしたと言われている。
 
 採集に成功したこの個体は先にも述べたようにイグアノドンを代表とする鳥盤目の草食恐竜の一種と考えられるが、この種の恐竜は現在の草食哺乳類の多くが行う「群による集団行動」を取っていたことが、発掘された化石群によって明らかにされている。
 つまり、今回は死骸として単独で発見されたこの生物は通常、群で行動しており、この地域に多数棲息している可能性を示唆することになるのである。
 今後、各国の更なる調査が進めば、現存する恐竜の大発見も近いと私は考える。
 尚、イグアノドンは成体で10メートル程度、件のモケレ・ムベムベは目撃情報によると8〜15メートルとされており、この個体はその大きさから幼体であると考えられる。

採集年 2004年
サイズ M10 (334×530mm)
 
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