竜(European Dragon):爬虫綱有鱗目トカゲ亜目
ブリテン島におけるかつての支配階級、つまり貴族の末裔であり爵位を有していた某家(今回は諸事情により匿名)から譲り受けた竜の標本。
この標本は横向きで箱に納められており、私の知る限りでは非常に珍しい物である。
ケースに納められたポーズは非常に力強く、当時の権力中枢に参画していたこの一族の権威を伺い知ることが出来る。
かつてヨーロッパではドラゴンやサラマンダー(火竜の化身)が王家の紋章として扱われていた時代もあることから、このような生物の標本を所有することがある種のステータスシンボルとされていたものと考えられる。
それはいつの時代でも強大な力に並々ならぬ憧れを持つ、人間の本能とでも言うべきものを如実に表している顕著な事例として見て取ることが出来るのである。
採集年 2004年
サイズ P10 (530×409mm) |
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