人面魚
Human Face Fish
 
人面魚
 
人面魚 人面魚
 
 人面魚(Human Face Fish):硬骨魚綱条鰭亜綱 

 龍(Asian Dragon)同様、中国雲南省西部の河川に棲息する生物。
 10年ほど前に我が国で流行した「人面魚」は、単に人の顔に見える模様が頭部に入った鯉にすぎなかったが、本種は頭部の形状が人間の横顔に酷似している未確認の新種である。
 この地方では本種の独特の形状を気味悪がり、忌み嫌う傾向が強い。
 また、頭部が人の顔に見えることから、現地には魚を殺した祟りにより人面魚にされた漁師の言い伝えが存在している(無論、荒唐無稽な迷信である)。
 このような事から、本種の生態などに関してはあまり知られていないのだが、形状から推察するに「雷魚」に近い種に属する未発見の新種ではないかと私は考える。
 丁度、人の「鼻」の部分にあたる隆起部(この魚の鼻部は口蓋のすぐ上に付いている)には、ある種のレーダーの如き感覚器官が内蔵されているものと考えられる。
 尚、本種の頭部は横から見ると人の横顔に見えるが、正面から見た形状は別段普通の魚類と変わりがなく、注目すべき特徴は何ら無い。
 
 本標本も先の龍同様、現地に住み漁業を営む張氏から譲渡された物である。

採集年 2004年
サイズ A3 (297×420mm)
 
戻る