槌の子(Tsuchi-no-ko):爬虫綱有鱗目トカゲ亜目
紀伊半島の山深き紀伊山地、和歌山県と奈良県の県境に今なお残る原生林にて捕獲に成功した、所謂「幻の獣」とされる「槌の子」と思われる謎の生物。
捕獲後、すぐに死んでしまった為、この生物に関する生態等の情報が一切不明な点が非常に悔やまれるのであるが、死骸から推測出来る諸々の事実をここに記述する事にする。
本生物は一般的には「ヘビ」とされていたのだが、実は「トカゲ」である。
一見するとヘビの様に見えるが、その頭部に注目して頂きたい。
通常、ヘビにはマブタは無く、眼球の保護に透明な眼鏡レンズ状のウロコが被さっており、また外耳も無く、当然四肢も存在しない。
ところが本個体の頭部には、明らかにマブタが有り、同時に外耳らしき孔状の存在を確認することが出来る。
同時に四肢の痕跡らしき外部器官の確認も可能である(これはある種のヘビにも見ることが出来る)。
これらの事から考えると、この生物は「ヘビ」ではなく「トカゲ」と考える事が、その外見から新種のアシナシトカゲと分類することが妥当であると言えよう。
尚、先に記述したが、本個体が観察前に死亡してしまったこと、そのことによりこの生物の生態に関する全てが謎のままな点が非常に悔やまれるのである。
採集年 2004年
サイズ M6 (409×242mm)
|
|