水棲竜
Sea Serpent
 
  水棲竜
水棲竜
 
水棲竜
 
 
 水棲竜(Sea Serpent):爬虫綱有鱗目トカゲ亜目

 全世界的知名度を誇るスコットランドはネス湖畔にて採集した謎の生物の標本。
 ネス湖の謎の生物と言えば、何はともあれ「ネッシー」なのだが、この生物がそれであるとは一概には言えない。
 実はネッシーには「海棲爬虫類(首長竜等の生き残り)説」以外にも「チョウザメやウナギ等の変異巨大魚説」や「未知の鰭脚類(アザラシやトド)説」など様々な諸説が混在しており、なおかつそれらを証明する確実な証拠が提示された事実は、現在のところ皆無である。
 つまり、はっきりしたことは何一つ言えないのである。
 さて、それはさておき、ここではこの生物についての考察をすることにしよう。
 本生物は四肢がヒレ状の形態を成しており、また発見地が湖岸であったことからも水棲の生物であること、体の形状や特徴から爬虫類であることはまず間違い無いと言える。
 特徴である巨大なヒレ状の前肢で水中での推進力をつくり、小振りな後肢と長く伸びた尾で方向転換を行い、湖の中を自由に行動するのであろう。
 同時に大きく開いた口吻で獲物を捕らえているのであろうと思われる。

 今回採取した生物が果たして「ネッシー」であったのか否かの判断には、今後、更なる調査を要するであろうが、これが件のネッシーであったのであれば、今まで報告されている目撃情報と照らし合わせ、本個体はその体躯の大きさから幼体と判断することが妥当だと言えよう。

採集年 2003年
サイズ P12 (606×455mm)
 
戻る