デバガメ 出歯亀 : 爬虫綱カメ目
パヤパヤ島内に広く棲息する陸棲のカメ。
食性は植物食であり、主に岩や樹木の根元などに生えている苔類を好んで食し、本種の特徴である「出っ歯」状の口吻はそれを削り落とす為に発達したものであるようだ。
また、このカメは完全な陸棲でありながら、その甲羅や脚部の形状(比較的平らで流線型の甲羅と水掻きこそ無いもののヌマガメと同様の四肢を持つ)から、もともと淡水棲のヌマガメだったことが見て取れる。
おそらく凶暴な肉食動物の多い淡水域に棲息するよりも、捕食動物の少ない陸上に生きる方が種として生き残る確率が高いこの島独自の生物棲息分布にうまく適応した結果だと考えられる。
本種の首周りの甲羅が大きく開いている事も、外敵の少ないエリアで進化適応してきた事を物語っているのである。
つまり、防御姿勢を取ることよりも、アグレッシブに活動すること・・・つまり「より多く食べること」・・・に重点を置いた形体をしていると云ったことなのである。
サイズ 6F(409×318mm) |
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