ヤブワニ
藪鰐
 
  ヤブワニ
ヤブワニ
 
ヤブワニ
 
 
ヤブワニ 藪鰐 : 爬虫綱ワニ目

 陸棲に適応したワニの一種。
 ワニ類はいかなる種(アリゲーター、クロコダイル、ガビアル種)であっても基本的には水陸両棲であり、そのような棲息環境に合った体の構造を有しているのだが、本種は完全に陸棲に適応している為、比較すると多くの相違点がある。
 通常のワニ類の場合、水中に身を隠しつつ水上の様子を窺う為、鼻孔と眼部が頭部の高い位置にあるのだが、本種には特別そのような事は無い。
 更に本種は尾に水掻きも無く、外見はトカゲに近い印象を与える。
 また、通常のワニ類は水中での活動が多い為、体が大きくなる傾向があるが(これは水中で体温を維持する為と巨大化しても浮力の働く水中では行動の妨げにならない為)、本種に関しては最大でも本個体程度にしか大きくならないようである。
 尚、本種は密林内の落ち葉の積もった地面に身を沈めるように隠す習性があるが、これは水中で生活していた遠い先祖から受け継いだものなのであろうと考えられる。
 食性はミミズやナメクジ、カタツムリなどの無脊椎動物や昆虫などを捕らえる虫食性である。

サイズ 10M(334×530mm)
 
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