ヤジリイモリ 矢尻井守 : 両生綱有尾目
島内の泉や沢などの淡水域に棲息する両生類。
大きな矢尻型の頭部を持つその姿は、遙かなる太古、デボン紀に海から初めて陸上に棲息域を拡大した一族でペルム紀に栄えたディプロカウルスのそれに酷似している。
勿論のこと、そのような太古の生物が現代に生き残っているなどと云うことは荒唐無稽な空想に過ぎない。
特徴である頭部側面にせり出した部位の骨格の構造に化石として存在するディプロカウルスと本種とでは違いが認められる(本種の頭骨は「弓状」でありディプロカウルスのそれは「矢尻状」なのだ)。
その為、本種が件の古代生物の現存種では無く、別に進化した両生類の一種であると判断する。
尚、この両生類は陸上に上がる事は殆ど無く、その一生を概ね水中で過ごす。
これは巨大化した頭部が陸上生活には向かず、むしろ水中での行動に特化した為と考えられるのである(この特異な形状の頭部は陸上では無駄に重いのだが、水中では「舵」の役割を果たす)。
本個体はアルビノ(特異な遺伝種)であり、基本的には深緑色の体色の生物である。
サイズ 8M(455×273mm) |
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